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前のない湧水/信濃町・黒姫山山麓               No,004 2004/07/23
 今回は特別編である。我がHPに登場したり、BBSに参加する仲間と一緒に「黒姫・野点珈琲会」を開催した。地元真田町の呑み仲間のH場氏(振興公社プロパー)にツアーコンダクターを頼み、参加者は長野市のフリーライターK沢女史、小布施在住のフリーアナS井女史、TVディレクターのO口女史である。
 黒姫山は長野市の北、妙高山の南にあり、戸隠などと並んで北信五岳のうちの一つに数えられる。コニーデ型の複式火山で、姿が富士山のように見え、信濃町に聳えるので「信濃富士」との異名も持つ。中央の小黒姫と外輪山からなり、最高点は外輪山にある。ブナやダケカンバの大木の森、また、カルデラ部には黒姫伝説にふさわしい大池と七ツ池があり、麓からの山容では想像ができない風景が展開する山だ。
 山の名の由来・黒姫伝説は…。昔、山の東にある中野市の城主高梨摂津守政頼に美しい一人娘がいた。その姫を志賀高原の大池にいた大蛇が見染め、りりしい若侍に変身して城主に姫を嫁にと頼むが、正体を見抜かれ断られてしまう。怒った大蛇は大池の水で城下を洪水で流そうとするが、住民を思う優しい姫は自ら犠牲となって嫁ぐこととし思いとどまらせる。2人は安住の地を黒姫山に求めて登ったが、蛇身と結ばれる苦悩を姫が切実に訴えるので、大蛇も同情して二人は自害して果てたという。
 黒姫山を登るには、東山ろく旧長野営林署の種苗畑から入山し、山頂まで約4時間強。入山口付近は数台の駐車が可能だ。

水の場所は、戸隠村境付近
 信濃町から戸隠高原へと通じる県道を走ると、高原野菜を売る良心市場が軒を並べていた。市場のお母さんに「黒姫の銘水を探している」と尋ねると、「一杯清水」と戸隠村との境付近に「名の無い名水」があると教えてもらう。
 「名の無い名水」は、長野市内の飲食店も汲みに来るといい、日に当てなければ半年以上もつという。黒姫山は標高1200メートルを過ぎるとブナ、ダケカンバ、コメツガの森で、池が点在し水が豊かだ。沢は少なく、伏流水がそこここに湧水として見られる。今までの経験から、軟水で甘味のある水ではないだろうか。実際、蕎麦の美味い土地は軟水が多い。さて、野点珈琲会は、プロが使うという「名の無い名水」を探し、水を味わうことにする。湧水の場所は、戸隠村境から信濃町方面に1.5キロほど戻るところにある橋の北西側にある林道を10mほど入った所だ。
 早速、水を味わう。まろやかできめが細かく、実に甘露で美味い水だ。こんなに素晴らしい水に出合え、ゲストに最高の珈琲を野点できる。
 ちなみに、信濃町のいたるところで黒姫山や斑尾山からの湧水を見ることができるが、上流や近くに牧場や畑などがあるかどうかをよく確認して水を味わおう。





美味しい湧水があるキャンプサイトに最適の
空間だ。県道のすぐ脇の森
別編/黒姫山・野点珈琲会 ※ビジュアル取材はTVディレクターのO口女史と
  フリーライターのK沢女史
元で見つけた美味しい菓子

フリーライターK沢女史の事前取材により、信濃町で唯一の
製造直売の洋菓子店で、ワッフルを手に入れる。
しかし、ビジュアルを抑えずUP不可能。
ワッフルのスポンジは、口の中でとろけた…
これは美味い!!!

名も無い名水
黒姫山山麓

アクセス
●上信越自動車道・信濃町インターから県道信濃
  信州新鮮を戸隠方面へ約25分

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珈琲の出来上がり待つ、フリーライターK沢女史
野点珈琲道家元
州庵の「信州”水”紀行」
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野点珈琲道初体験のTVディレクターO口女史(左)とフリーアナのS井女史。彼女たちが喜んでくれたかどうか…
ペーパーフィルターは#102を使う
黒姫の森が育んだ水で淹れる芸術的な珈琲
呑み仲間で今回のツアーコンダクター、H場氏とともに
名の無い名水は、岩の間から悠々と湧いている。早速、味わう。冷たく甘露だ
美味い水に出合い、今回の野点珈琲会は成功
安物の珈琲が、どう変身するか楽しみだ
参加者に水の特徴を伝える…。が、ビジュアルは殆ど執事
表現ができないほど美味しい水。アトリエに持って帰り料理に使おうと思う