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2005/03/21
インドカリー酒宴ワークショップ 概要報告

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2005/03/21
インドカリー酒宴ワークショップ 概要報告

●ワークショップのテーマ

 今回のワークショップのテーマは、「難しそうに見えるインドカリー。ポイント押さえりゃこんなに簡単」とし、インドカリーに必要な主要スパイスを実際に手にとって香りを楽しみ、ミックススパイスつくりを体験し、豆やほうれん草のカリーを料理するというものだ。講師は自称インド料理研究家の我輩(インド料理に興味を持つまでの経緯はコチラの「スパイスとハーブの話」を参照)。
 何のことはない「カリー大好き」と「酒を酌み交わす語らいの時間が大好き」というメンバーが集まり、3日前から仕込んでいた我輩の「真田地鶏・特製チキンカリー(レシピはコチラの「州庵カリーの仕込み方」参照)」を味わいながら愉快に呑むという「酒宴」である。
 インドカリー酒宴は、信州に帰ってきてから(もう8年になるだろうか…)不定期でありながらも回を重ねているイベントで、今回の参加希望者から「何時になったら開催するの?」と要望が数多く寄せられていた人気イベントである。このホームページに「信州カリー研究所」というコンテンツをUPしたおかげで、開催切望の声が一段と大きくなったのである。
 集まった面々は、以前参加経験のある数名を除き、「果たして日本酒とインドカリーが合うのか?」、「州庵のインド料理の腕は本物か?」、「真田地鶏は旨いのか?」、また、参加経験者は「持ち帰るカリーはちゃんとあるのか?」、「この際だからスパイスももらおう!」などの「???」と「!!!」を胸に秘めて我がアトリエに集まってきた。
 尚、我輩はスパイスの話や実際のカリー作りの講師を務めていたので、写真取材は横山氏に担当していただいた。集合写真が少なく、少々、偏っているが、横山氏が持参のデジカメを駆使して記録してくれたものである。


●ワークショップ参加者

コンテンポラリー・キルター 佐藤隆平氏(上田市)
昨年の「新蕎麦・蕎麦打ちワークショップ」から我がアトリエのイベントに参加している実力派キルト作家。上田松尾町商店街の洋裁手芸材料・釦専門店コットン・サトーのオーナーで、東京や名古屋でキルト作家として活躍している。また、上田で屈指の賃貸マンション事業を展開する実業家。兄の高校からの友人でお互い兄を介して風の噂を聞いていた。我輩が信州に帰り再会して以来、コットン・サトーのホームページ立ち上げ、商店街の活性化、賃貸マンションの開発などをお手伝いしている。今回、カリーの辛さ対策に汗を拭くタオル2本、胃腸薬1箱などを持参し、万全な体勢でワークショップ参加。さらに、参加各位にお洒落なビーズ・アクセサリーとコットン製ポーチ(女性陣へ)、可愛いブタ君のTシャツ(男性陣へ)を提供していただき感謝・感謝である。

フリーランス・ライター 北沢房子女史(長野市)
我がホームページBBS常連の呑み仲間で、BBSで大活躍しているので、既にご存知と思う。4年ほど前に出版した「酒の器…私の逸品(信濃毎日新聞社)」以来、我が父の”追っかけ”であり、同じTV番組のコメンテーターも務め、仕事仲間でもある。現在、「信州の墓めぐり」と「信州の祭り探訪」をテーマとした本を執筆するため全県下を駆け巡っている(写真取材、編集、装丁は我輩が担当する)。出演しているTV番組では、スタッフの「お姉さま」的存在で、沢井女史、K納女史とのノリは、殆ど「美女かしまし3姉妹」という感じか…。自慢の手料理とワイン、日本酒などを差し入れて頂き、本当に感謝。

フリーランス・アナウンサー 沢井美和女史(小布施町)
我輩がコメンテーターを務める番組で、視聴者からのご意見FAX・メールを紹介するコーナーを1人でテキパキとこなす才女。昨年の「野点珈琲・黒姫特別編」に参加したS井女史である。このカリーイベントに以前から参加し、その回数は北沢女史に次ぐ。以前、拠所ない事態に遭遇しその解決策として緊急リクエストをいただき「鶏のさばき方ワークショップ」を開催。坂口光氏を講師に、沢井ご夫妻が参加した。北沢・沢井両女史の人柄と美貌で呑み仲間の輪が広がり、当アトリエでのワークショップでは大の人気者。当日、美味しいアイスクリームを差し入れていただいた。感謝申し上げる。

某民放勤務 K納M也子女史(長野市)
年度末の番編をひかえ激務の中、当ワークショップに参加。北沢・沢井両女史から噂を聞いていたのか…「カリー食べたい」の一念で駆けつけた模様。というよりも、「美女かしまし3姉妹」と前回の「新蕎麦ワークショップ参加の面々」と呑みたかったようである。ちょっとビックリしたのは彼女のみならず3姉妹の食べる分量の凄さ。あのスタイルの何処に入っていくのか…見る見るうちにカリーがなくなっていった。ある筋からの話では、K納女史が帰宅後ビックリして腰を抜かしたようだ。「私、お持ち帰りカリーを、こんなに大量に持ってきてしまったの??!!」と…。今回、東北の有名でレアな日本酒を差し入れしていただき、感謝申し上げる。

フリーランス蕎麦職人 小林敏夫氏(上田市)
昨年、新蕎麦ワークショップの講師を担当していただいた呑み仲間で、独自の蕎麦道を追及するさすらいのフリーランス週末蕎麦職人。小林氏と橋場氏の出会いを取り持つ呑み会をセットして以来、なぜかこの3人と突然アトリエで呑むことがある。小林氏が真田町の蕎麦粉や小麦粉を使って麺を打ったところ出来が良かったようで、橋場氏が勤める振興公社に粉を求めにやってきて、その足で、橋場氏と呑みにくるというパターンが多い。以前、その呑み会で我輩のインドカリーの話をしたところ、「更科蕎麦や地粉うどんとカリーの相性がいいのでは…」との提案があり、今回、その試食が実現した。彼が持ってきたうどんでほうれん草カリーを味わったが、素晴らしいマッチングであった。各参加者に手打ち蕎麦、うどんなどを差し入れていただき、ありがたかった。

フリーランス黒姫蕎麦生産者 横山健二氏(長野市)
昨年の新蕎麦ワークショップで実に美味い黒姫産蕎麦粉を提供していただいた功労者である。今回は、その蕎麦粉提供への感謝をこめてご招待した。我輩はワークショップ講師を務めたので、このワークショップ概要報告の写真取材を横山氏が自ら買って出てくれた。少々酒が過ぎたような場面が見受けられたが、写真を撮っていただき感謝する。NPO長野県ITアドバイザーセンター事務局長を後進に引き継ぎ、現在、悠々自適の暮らしを送っているという。美味しい日本酒を提供していただいた。

真田町振興公社・地域振興部振興係長 橋場秀俊氏(真田町)
我輩の呑み仲間で、このホームページのいたるところに登場する御仁なので、既にご存知だろう。なかなか粋な江戸っ子だが、ここ数年この町は合併問題などで気苦労が多いようで、猫をかぶって暮らしている模様。参加した沢井女史とは、昨年の「野点珈琲・黒姫特別編」以来らしい。今回はワークショップで作った「豆と挽き肉のカリー」に使った真田産のいろいろな豆を差し入れていただいた。また、酔っ払った横山氏を根気よく相手していただきご苦労さま。

ふつうの食堂・きらく主人 奥山博久氏(長野市)
「晩酌日記・居酒屋紀行」の記念すべき第1回の会場となった食堂きらくの若き主人で、今年は正月の2日から彼のリクエストで、我が町の酒店を紹介するためへ同行した。母上が真田町にある十福の湯(巨大な露天風呂が有名な民間の日帰り温泉/長野市松代から地蔵峠を上り、真田町に入って車で3分ほどのところにある)の大ファンとのことで、そのたびに紹介した酒店に顔を出しているようだ。今回は昼間の店の営業や消防団の寄り合いを調整し、長野から参加した。絶品の日本酒、「東洋美人」と「東一」などを差し入れていただき感謝申し上げる。

真田地鶏生産者・真田町議員 坂口光氏(真田町)
父親とともに鶏を愛し美味しい真田地鶏を育てる生産者でありながら、サラリーマン、また、市町村合併問題で迷走した我が町の町議会員を務める。インドカリーを仕込むときの指定食材・真田地鶏を我がアトリエに持ってくるときの彼の表情は、実に生き生きしている。以前、彼は泊まり込みのカリーワークショップに参加しており、唯一、直伝の弟子といってもいいが、のんびりとした彼は、果たして、さまざまな仕込みのコツを覚えているだろうか。毎回、地鶏生産者の責任として、出来立てのカリーを試食し、肉の味を確認することが彼の楽しみらしい。生の鶏の味を頭に叩き込んでいるせいか、味覚も鋭く、なかなかのコメントを述べるのである。当然ながら、我輩のチキンカリーがここまで進化したのも彼がいたからこそだ。当初、今回のワークショップのカリキュラムに「鶏のさばき方」を予定していたが、新潟県で闘鶏イベントが入ったとのことで、急遽取りやめとなったが、19時ころ、新潟の日本酒をお土産にワークショップに参入した。

●イベントの進行概要
 朝、6時からワークショップで参加者が実際に作る「豆と挽き肉のカリー」、「ほうれん草のカリー」、「卵とエビのココナッツカリー」、「カボチャのビールカリー」の材料を準備する。ワークショップ参加者が作りやすく、またポイントが分かるようにするため、スパイス、調味料、食材を下ごしらえして小皿に分類しラッピング。
 9時30分頃、仕事で夕方から参加することになっていた小林氏が我がアトリエにやってきてビックリ。話を聞くと「仕事を休んで早朝からみんなの蕎麦とうどんを打ってきた。こんなに楽しそうなイベントは仕事を休んで参加するべき。」とのこと。今日のメンバー顔ぶれを見ると、料理人は我輩しかいないと思って準備していたから、小林氏の朝からの参加はとてもありがたい。
 しばらくして、横山氏が佐藤氏を上田でピックアップ・合流し到着。その頃、北沢女史と連絡を取る。K納女史と長野市内で合流の後、須坂で沢井女史をピックアップ、今朝の厳しい寒さのため須坂から菅平に上る峠の凍結で、ノロノロと安全運転で向かっているとのこと。この調子では30分ほど遅刻するが、安全第一。
 11時、昼のワークショップ参加者全員が到着。女性陣3人は、ワークショップそっちのけで既に「食べモード」で到着した模様で、スプーンでお皿を叩きそうな雰囲気。少々、ワークショップのカリキュラムが狂いそうだ。なぜならスパイスの勉強の後、4グループに分かれてカリー作り体験を計画していたからだ。
 スタート直前には、佐藤氏の辛さ対策の用意(タオル2本、胃腸薬)に皆爆笑。続いて、コットンサトーからのお土産配布タイムとなり、女性陣はビーズアクセサリーやポシェットの争奪戦。



スパイスの話からワークショップが始まる。左から小林氏、佐藤氏(タオルの
鉢巻に注目)、講師の我輩、北沢女史、K納女史



インドカリーの基本的スパイスを手にとって嗅ぐ。緑の小袋は佐藤氏持参で参加者に配った胃腸薬。




香りの覚えはあるが、なかなか名前が当たらない。一番手前は沢井女史。

 11時15分、スパイスの勉強ミックススパイスの作り方ワークショップが終わった時点で、酒宴モードとなり、結局、「乾杯」となる。参加者のカリー作り体験は断念し、我輩がカリー屋のオヤジと化して、皆に渡したレシピを元に解説を進めながら、「豆と挽き肉のカリー」、「ほうれん草のカリー」料理を実演する。本格的なカリーが素早くできる様子を見て、皆、感心するが、スパイスの香りが空腹を刺激したようだ。



我輩独自レシピのカリーパウダーを興味津々で見る佐藤氏。


ミックススパイスを実際に作る。薪ストーブで小皿のスパイスを炒る。



炒り始めたあたりから「素晴らしい香り」と参加者の驚き。粗熱を取ってミキサーにかけ粉末にする。
 豆と挽き肉のカリーのポイントは、豆を戻す際に出る「豆の出汁」を入れるのが重要と解説し、出来上がりをテーブルに出すと、用意したサフランライスが飛ぶようになくなっていく。



本日のワークショップのレシピ。



カリー料理実演に使う食材。


アトリエの廊下に急遽こしらえたキッチンスタジオで、「豆と挽き肉のカリー」を作り始める。油にクミンを入れ火にかける。



真田産の黒豆、信濃鞍掛、青豆、大豆、金時、ぺチャ豆のミックス豆と豆の出汁、挽き肉を入れスパイスを加え炒める。



無塩のトマトジュースを加えて蓋をし5分煮込んで完成。



早速、サフランライスにかけ全員試食。「豆の風味がいい」、「挽き肉の旨みがよく出ている」、「スターター
スパイスのクミンひとつで本格的になる」、「これなら家でも簡単にできる」などなどの意見が続出。

 酸味とヒマラヤ岩塩と辛さで仕上げる「ほうれん草カリー」は、本来、熟す前の酸っぱいマンゴのスパイス・アムチュール(我が国では梅干のような存在)を使うが、我輩は紀州の熟成梅干を代用しツナを使っていると話すと、一同、「えぇーっ!梅干!」。しかしながら、やはりテーブルに出すと「ほうれん草とスパイス、梅干がこんなに合うとは…」と各人からため息が漏れる。小林氏に至っては、「これは、私の手打ちうどんが絶対に合うはずだ」と、キッチンに数分こもり、うどんを出してくる。
 参加者の皆がクリエイティブに味覚を探求し始め、各人、日本酒も選びながら呑んでいる。ワークショップを楽しんでいるようだ。



油にクミンを入れてから火をつけて香りを移し、ほうれん草のペースト、ツナ、ガラムマサラ、ヒマラヤ岩塩、カリーパウダーを加える。



かなり油が飛ぶが気にせず一気に炒める。



仕上げにトマトの水煮(カット)を一缶投入して炒め、最後に梅干を加え、更に炒めて「ほうれん草カリー」が完成。



カリーのお代わりが飛び交うテーブル。
このとき小林氏が手打ちうどんを茹でてきた。全員でうどんのほうれん草カリーを試食。

 12時を回ったあたりで、橋場氏が参入。
 メインの「州庵特製チキンカリー」をテーブルに載せる。BBSで仕込みを公開していたからなのか、「待ってました!」という雰囲気で、皆、慎重に口に運び暫し沈黙。「おぉーっ」と歓喜のため息…。



橋場氏(赤いジャンパーの後姿)が参入。マツケンこと井上賢二氏から送られてきた
四国松山の日本酒「道後蔵酒」で乾杯をやり直すが、旨い酒で皆ビックリ。



本日のメイン、3日がかりの「州庵特製チキンカリー」。フライング気味にいち早く手を伸ばしたのはK納女史。

 この頃から、スパイスの効果か大いに盛り上がり、今回参加できなかった四国在住の「マツケン」こと我輩の呑み仲間・井上賢二氏が送ってくれた「道後蔵酒(山田錦35%磨き・大吟醸・水口酒造)」で再び乾杯。香りがよく実にバランスのいい酒で、チキンカリーとピッタリ。ついつい声が聞きたくなりマツケンに電話を入れる。北沢女史がBBSで「腰元ダンサーズ」とのHNでマツケンと交流していたので女性陣を皮切りに、参加各人に電話をまわしこの場の雰囲気を伝えた…が、少々、迷惑をかけたか。横山氏が酩酊気味になる。


四国松山のマツケンに電話を入れる我輩。マツケンの一言目「待ってました!」に気をよくし、全員に電話を回す。



北沢女史の掛け声で、マツケンに感謝する腰元ダンサーズ。

 13時半頃、4品目のカリーを作るため「卵とエビのココナッツカリー」と「カボチャのビールカリー」のどちらがいいかのリクエストを取る。力強くココナッツ仕立てを主張したK納女史のリクエストを採用し、ゆで卵を使ったエビの出汁とスパイス、ココナッツミルクの風味満点の「卵とエビのココナッツカリー」を実演。これも大いにうける。
 14時過ぎ、沢井女史から頂いたアイスクリームとオレンジ、ソフト仕立てのチャイでデザートタイム。全員、食べ過ぎなのか呑み過ぎなのか…静かに歓談。
 16時頃、奥山氏らが参入。ちょうど、その頃、女性陣の北沢女史、沢井女史、K納女史が帰路につこうとしていた。各人紹介し、次回のイベントを期待しつつ佐藤氏、小林氏も撤退して「昼の部」が散会。
 16時30分から「夜の部」開催。メンバーは酩酊気味の横山氏、いったん職場に顔を出し戻ってきた橋場氏、酒談義で盛り上がる奥山氏ら、19時に坂口氏が新潟から駆けつけた。夜の部の一品は「カボチャのビールカリー」を作る。
 奥山氏は「こりゃ日本酒に合う」とチキンカリーが気に入った模様で、「豆と挽き肉のカリー」にはまったらしく「美味い美味い」の連発。坂口氏は夕飯を抜いてきたのか山盛り2杯のチキンカリーを一気に平らげた。この頃から我輩の記憶が薄らぎ始める。
 23時過ぎインドカリー酒宴ワークショップが終了した。



絶品の日本酒を持ってきた奥山氏ら。



殆ど写真がなかった
小林氏。手伝って
いただき感謝。



このイベント報告の
写真取材で顔が出せ
なかった横山氏。



何故か凄いアップ
一枚だけが残って
いた橋場氏。



19時から参入した
坂口氏。今回も旨い
鶏をありがとう。